生理痛の症状

重い生理痛の理由は病気?月経困難症の症状・病院受診の手順と対処法

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重い生理痛の理由は病気?月経困難症の症状・病院受診の手順と対処法

生理痛による症状が毎回重くて、日常生活に支障をきたしているという人も多いのではないでしょうか。

でも、「生理痛なんて当たり前にあるものだと思っているし…。」

「生理痛が重いくらいで病院に行くのは、ちょっと大げさじゃないかな…。」と、症状があっても、実際に病院を受診して治療に臨んでいる人は非常に少ないのです。

しかし毎回のように生理痛が重いというのは、月経困難症のサインかもしれません。

そこで今回は重い生理痛の症状に多く見られる月経困難症について、詳しく説明していきます。

 

生理痛の症状が重い「月経困難症」とは?

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生理痛が重いと、それがあたりまえとなり「生理痛が重いのは普通のこと。」と感じてしまいます。

しかしこれは間違いで、子宮に問題がなくスムーズに収縮して経血を排出できていれば、生理痛が重いということはないのです。

重い生理痛は、経血を排出する時に子宮の収縮が強くなって痛みがひどくなっていることが原因です。

子宮に病的な問題がある場合もそう出ない場合も、生理痛が重いことで日常生活を快適に送れない状態を月経困難症と言います。

月経困難症は特に若い世代に多く見られ、生理痛の症状が重いために十分自分の力を発揮できずに苦しんでいる女性がたくさんいます。

しかし月経困難症で病院にかかる人は1割もおらず、9割の女性が鎮痛剤などの対処療法でなんとか痛みをしのいでいる状態なのです。

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生理痛による痛みの感じ方には個人差があり、また症状の重さも人ぞれぞれなので理解されにくい疾患であることは間違いありません。

月経困難症について正しく理解し、適切な治療を受けていくことが重要です。

 

病的な原因のない「機能性月経困難症」とは?

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生理痛が重いという症状から病院で検査を受け、特に子宮などには異常が見られない場合は機能性月経困難症という診断が付きます。

機能性月経困難症は、子宮を収縮させる作用があるプロスタグランジンという痛みを作り出す物質が過剰に分泌されることから起こります。

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冷えなどが原因の血行不良で子宮の働きが悪くなると、子宮は強い収縮を起こして無理やり経血を排出させようとします。

この時にプロスタグランジンを通常よりも多く分泌し、子宮の収縮力が増してしまうことで生理痛の重い症状が起こってしまうのです。

月経困難症といっても体に異常が見られない状態なので、治療法としては主に生活習慣を見直す体質改善や低用量ピルの処方、鎮痛剤で対処療法で経過観察をする場合が多いです。

 

「器質性月経困難症」の疾患3つの症状とは?

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生理痛症状が重いということで病院で検査をし、子宮に異常が見られた場合は器質性月経困難症という診断が付きます。

器質性月経困難症の疾患は、主に3つあげられます。

①子宮内膜症

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10代の若い頃から発症することが多い子宮内膜症は、約1割の女性に症状がみられるにもかかわらず受診率はとても低いようです。

それは、生理痛の症状が重いことが当たり前になってしまい、痛みに対して我慢をしている方が多いのです。

子宮内膜症は生理の回数を重ねるごとに症状が悪化して、子宮内膜が子宮以外の場所に異常増殖して卵巣などに癒着をしてしまうことがある怖い病気です。

エストロゲンという女性ホルモンが子宮内膜を増殖させてしまって子宮内膜症を悪化させるので、治療としてはエストロゲンの数値を低く保つためのホルモン治療が主におこなわれます。

②子宮筋腫

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子宮筋腫も器質性月経困難症としては頻度の多い病気で、大なり小なりおよそ3割の女性に子宮筋腫が存在するくらいです。

子宮の壁にコブのような良性の腫瘍ができてしまう疾患で、できている場所や大きさによって治療するかどうか判断されます。

子宮内にコブのような筋腫ができることで経血の流れが悪くなり、プロスタグランジンの分泌が増えて生理痛が重い症状になってしまうのです。

また場所によっては妊娠に影響が出る場合もあるので、生理痛以外にも注意が必要です。

子宮内で経血が滞ることから、重い生理痛とともに出血量の多さとレバー状の血のかたまりが出てくることが多いです。

子宮筋腫は、大きい場合は手術によって切除し、小さいものだと経過観察になることがほとんどです。

エストロゲンによって子宮筋腫が大きくなるので、子宮内膜症と同じようにエストロゲンの値を下げるためのホルモン治療や生理痛に対する対処療法を主におこなっていきます。

③子宮腺筋症

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子宮腺筋症は子宮の筋肉でできた壁の層の中で、子宮内膜が異常増殖してしまう病気です。

子宮腺筋症の主な症状は、非常に重い生理痛によって多くの人は日常生活もままならないほどの痛みに襲われています。

出血量はとても多くて、貧血、妊娠しにくい流産の確率が上がるなど様々な悪影響があります。

子宮腺筋症の治療方法は薬物治療か手術の二択になります。

例えば、30代後半で経産婦の場合は子宮全摘を勧められることが多く、全摘をすれば病気も完治します。

しかし若い人など妊娠の希望がある場合には、ホルモン治療やピルなどの服用によって体を閉経させているのと同じような状態にしていきます。

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しかし薬物治療はやめてしまうとまた症状が再発するので、ずっと治療を続けなければならないというデメリットがあります。

 

生理痛が重い時に病院に行く目安は?

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「生理痛が重いけれど、どのくらいの症状で病院にかかって良いのかわからない。」と悩んでいる方は大勢いるようです。

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上の表のように、生理痛での婦人科受診率の低さを見ると、やはり病院の受診をギリギリまで迷っている様子がわかります。

「生理痛の症状が重いくらいで病院に行くなんて大げさじゃないか。」と思っている方は、以下の症状に1つでも当てはまったら婦人科で診察を受けたほうがいいでしょう。

【こんな症状があったら婦人科受診をしよう】

  • 生理中は毎回痛み止めの薬が手放せない
  • 痛み止めの薬を飲んでも効果がない
  • 経血の量が多い、レバー状のかたまりが出てくることがある
  • 痛みによって生活に支障が出ている
  • 生理の回数を重ねるほど症状がひどくなっている
  • 生理日以外でも下腹部痛が起こる

これらの症状がある場合は、子宮などになんらかの問題があるかもしれません。

しっかり診察を受けて、きちんと治療をすれば生理痛が緩和できますし、生活の質(クオリティオブライフ)が向上するはずです。

 

重い生理痛で受診・・・病院でおこなう手順や対処法とは?

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生理痛の症状が重くて病院に行くことを考えた時、気になってしまうのが「病院でどんなことをするんだろう?」ということです。

きっと最初は心臓ドキドキ、かなり緊張する女性が大半ではないでしょうか。

そこで、実際に婦人科での診察はどのような手順でおこなわれるのかみていきましょう。

①受付、尿検査

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まず受付を済ませたら尿検査の提出がありますので、事前にトイレに行くのは我慢しておいた方が良いでしょう。

この尿検査は、尿タンパクの有無や潜血などがないかを確認するためにおこなわれます。

受付では必ず問診票を書くことになりますので、前回だけでなく前々回に生理日までメモっておくとスムーズに記入ができます。

様々なプライベートなことを質問されますが、どれも的確な診断をするために必要不可欠なことなので恥ずかしがらずに正直に書きましょう。

②問診

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医師や看護師さんなどに症状を話す問診は、患者さんの病状を知る大切な診察です。

気になったことや知りたいことを忘れずに伝えるために、メモに書いて準備して行くとスムーズです。

医師は問診を元に子宮に問題がないか、生理痛の症状が重い原因を探ってくれます。

③内診で重い生理痛の原因を調べる

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問診が終わると、実際に体の中の状態がどうなっているのかを確認するために内診をします。

婦人科での内診は主に経膣エコーで子宮や卵巣の状態を調べる検査で、生理痛の症状が重い原因を探るための欠かせない検査です。

最初は非常に抵抗がある人も多いですが、恥ずかしがらずに力を抜いて検査に臨んでください。

力が入ってしまうと痛みを感じたり、気分が悪くなってしまうことがあります。

初めての内診は誰しも緊張するものです。

定期的に検査を受けることで少しずつ慣れていきましょう。

内診の時は下着を脱ぐので、より抵抗がないように広がりやすい素材のフレアースカートなどを履いて行くことをお勧めします。

④血液検査でホルモン異常を調べる

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内診の結果、子宮に何かしらの問題があった場合は、ホルモンの異常を調べるために血液検査をおこなうことがほとんどです。

血液検査といえば「◯日後に検査結果が出ます」というパターンが多いのですが、ホルモン検査に関しては血液の採取後30分くらいで結果が出るので当日にホルモンの状態がわかります。

⑤追加の検査

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ホルモンに異常があり、子宮内膜症などの器質性月経困難症だと発覚した場合は追加の検査としてお腹の断面図を撮影するMRIなどをおこなうことがあります。

MRIは子宮内膜症によって他の臓器に子宮内膜が癒着している箇所や場所がはっきりするなどのメリットがあります。

⑥治療方針についての話し合い

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検査結果を踏まえた上で、治療方針について医師と話し合いをします。

特に器質性月経困難症の場合はピルを用いた治療をおこなうことが多いので、妊娠希望の有無などをしっかり医師に伝えておくようにしましょう。

また仕事をしている場合は薬によって副作用はあるのか、それによって仕事に支障が出ることはあるかなど、気になる質問はどんどんしていきましょう。

生理痛の重い症状は、自分自身が納得した形で治療をおこなうのが一番なのです。

 

生理痛が重い時に効果的な治療法とは?

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生理痛が重いとき、子宮などに異常があった場合もなかった場合も症状を和らげる治療法というのが、低用量ピルを使った方法です。

低用量ピルは排卵を抑える作用があり、子宮内膜が過度に増えないため生理痛の症状が軽くなっていきます。

そして、子宮内膜が薄くなれば、生理の時に排出するプロスタグランジンの分泌量も減って痛みが抑えられるのです。

また低用量ピルは女性ホルモンの量を一定に保ち、子宮内膜症や子宮筋腫といったエストロゲンが増えることで悪化する疾患を進行させない働きもあります。

生理痛が重いというストレスからも解消され、いつ生理がくるのかわからない不安感も消えるので婦人科を受診した際にはピルのことについても聞いてみてください。

医師の方から低用量ピルを勧めてくれる場合もあります。

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きちんとした対処法をおこなうことで、生理の日でも元気に活動することができれば日常生活の質も向上しますよ。

低用量ピルはホルモン量をギリギリまで低くしているということで、副作用はそこまで心配するほどではないといわれています。

 

まとめ

生理痛が重いという自覚症状はあるものの、なかなか病院を受診することをためらっている人が多いです。

でも実は、子宮内膜症や子宮筋腫などといった疾患が隠れている場合があるということをお伝えしてきました。

生理が重いと、日常生活の当たり前のことができなくなり、生活の質が著しく低下してしまいます。

生理中でも元気に自分らしく生活するためには、早い段階での婦人科受診が大切です。

病院での流れもご紹介してきましたので、大体どんなことをするのか把握できましたよね。

ちょっと勇気を出して検査に行ってみてください。

病院を出る頃には原因などがわかって、きっと「不安」から「安心」に変わっていることでしょう。

引き続き、「生理・生理前の症状と対処法」を紹介していきます↓



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