おりものが多いだけではなく色まで白いと、体に何か変化が起こっているのではないかと不安になってしまいますよね?
またおりものが多い、色が白いとなると下着を汚しやすくなってストレスも感じてしまいます。
しかしどうしておりものの量が多い、また色も白い状態になってしまうのでしょうか?
病気ではなく、生理的なものならどのくらいの時期におりものが変化するのかを知りたいところです。
そこで今回はおりものが多い、色が白い時期と考えられる3つの病気をご紹介します。
1.おりものが多い、白いのは異常なの?
おりものの量が多い、そして色が白い…多くの人はこうしたちょっとした変化にも敏感になって、心配になってしまいます。
ではおりものの量が多いというのは異常で、問題がある症状なのでしょうか?
結論から言うと、おりものが多いのは生理周期の中でホルモンバランスが変化することで自然と起こるので心配しなくても大丈夫です。
おりものは女性ホルモンのエストロゲンの分泌量に比例するので、生理周期の時期によって多い・少ないのは当たり前のことなのです。
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また、おりものの色が白いのもほとんどがホルモンバランスの変化によるものです。
女性ホルモンのプロゲステロンが多く分泌されると色が白い、卵の白身のような状態になります。
この状態のおりものは、乾くと少し黄色味を帯びてきます。
濃い黄色や黄緑色といった膿のような色が出なければ、白いのは生理的な範囲内の変化なので気にする必要はありません。
2.おりものが多い、白い状態になる生理周期の2つの時期
おりものの量が多い、そして色が白いという症状がでるのは、生理周期の中では2つの時期に当てはまります。
いつぐらいにおりものの変化があるのかを先に理解しておけば、慌てずに済みますよね?
そこでおりものが多い、白い状態になる生理周期の2つの時期についてご紹介します。
①生理が終わってから排卵するまでの時期
生理が終わってしばらくすると、どんどんエストロゲンという女性ホルモンが増えてきておりものの量が多い状態になってきます。
おりものの量はエストロゲンの分泌量に比例するので、この時期が生理周期の中で一番おりものの量が多いのです。
そして色は卵の白身のような白い見た目になり、サラっとしてはいますが粘度も上がってきます。
これは排卵したときに精子を卵子まで送り届けやすいように、おりものが変化しているのです。
おりものの役割のひとつとして受精を助けるということが挙げられるので、この時期におりものが多い・色が白いというのはとても健康的なことになります。
②排卵後の生理直前
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排卵後の黄体期に入ったばかりの頃は、女性ホルモンのプロゲステロンが多く分泌しているのでおりものの量が多いということはあまりありません。
しかし、生理直前のタイミングになるとまたホルモンバランスの変化が起こってプロゲステロンの分泌量が下がるので、再びおりものが多い状態になります。
またこの頃はプロゲステロンの影響で色も白濁しているのが普通なので、おりものが白いからといって心配はしなくても大丈夫です。
中には生理が始まる予兆として少量の血液が混じることもありますが、そのまま数日以内に生理が始まるのであれば気にする必要はありません。
この時期はおりものの量、におい、色などあらゆる面で悩みが出てくるので、おりものシートをこまめに交換して不快感を軽減させましょう。
3.おりものが多い、白い時に考えられる3つの病気
おりものが多い、白い時はほとんどが生理周期の中でのホルモンバランスの変化によるものです。
しかし中には病気によって、おりものに異常が出ているということもあります。
心配なときにはおりものが多い、白いなどの色以外にもにおいや見た目がおかしくないかを良く確認していきましょう。
では、おりものが多い、白い時に考えられる3つの病気をご紹介します。
①膣カンジダ
膣カンジダは女性なら5人中1人は症状を経験するくらい、多い病気です。
というのも膣カンジダの原因は健康な人の体内にも存在する常在菌なので、誰でも発症する可能性があるのです。
少し疲れた時や免疫力が下がっている時、風邪を引いた時などに抗生物質を飲むことで再発しやすいのも特徴になります。
おりものが多い、そして色が白いなどの症状が出ますが、中でもわかりやすいのがカッテージチーズのようなポロポロとした形状です。
中にはヨーグルトのような形状になることもあります。
膣カンジダは再発を繰り返しやすい病気なので、かゆみなどの自覚症状があったら早めに医師の治療を受けることが望ましいです。
市販薬も販売されていますが、まずは専門医の受診を第一におこなってくださいね。
②トリコモナス腟炎
トリコモナス膣炎は基本的に性感染症の一種ですが、トリコモナス原虫が原因なのでお風呂場や下着からも感染することがあります。
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おりものの量が多い、そして色が白いというよりは灰色っぽくなって泡のような形状になるのが特徴です。
自覚症状としては他にもかゆみやただれなどがありますので、早めに病院へ行くことが大切です。
ただ、実はトリコモナスに感染しても20〜50%は症状が出ないということもあるので、知らない間に感染していたということもあります。
治療法は飲み薬によるものなので、重症化する前に早めに治していきましょう。
③子宮頸部びらん
子宮頸部びらんは、その名前の通り子宮頸部が赤くただれていたり皮膚が薄くなってしまっている状態のことを言います。
厳密には病気というよりも、多くの女性が経験することのあるありきたりな症状です。
エストロゲンの分泌量が増えると子宮頸部びらんが起こりやすく、エストロゲン分泌量がピークの20〜30代女性の40%に何らかの症状があります。
おりものが多い、色が白いなどの自覚症状があって出血しやすい傾向にあります。
特別気になることがなければ病院には行かなくても大丈夫ですが、おりものが黄色くなったり出血がたびたびあるようなら早めに受診しましょう。
4.おりものが多い、白いのは妊娠の可能性がある?
おりものが多い、そして色が白いのは妊娠の初期症状なのか妊活中の女性にとっては気になるところですよね?
一般的に排卵後はおりものの量が減る傾向にありますが、妊娠の可能性があるときはおりものが多い場合があります。
これは妊娠すると、本来分泌量が少なくなるエストロゲンもプロゲステロンとともに分泌し続けるためです。
ただ色は白いというよりも着床出血が原因で血液が少し混じったり、水っぽくなることが多いです。
黄体期におりものの量が多い、そして水っぽい形状の場合は生理予定日を1週間以上過ぎてから妊娠検査薬を試してみてください。
妊娠反応が陰性であればホルモンバランスの崩れを疑いますが、陽性であれば頃合いを見て病院で検査をおこないましょう。
5.まとめ
おりものが多い、色が白い時期と考えられる3つの病気についてご紹介してきました。
おりものが多い、そして色が白いのは生理周期の中で自然と起こることなので特に問題はありません。
排卵前と生理直前に特に量が多い、色が白いおりものが分泌される傾向にあります。
しかし中には病気が原因で、このような症状が起こることがあります。
膣カンジダやトリコモナス腟炎、そして子宮頸部びらんなどが挙げられます。
また黄体期にもかかわらずおりものの量が多い、色が白いときには妊娠の可能性も視野に入れていきます。
生理が1週間以上遅れている場合には、検査薬で調べて病院に行くようにしましょう。